オススメ本　４冊目　体育館の殺人 - 現役書店スタッフ芸人カモシダせぶんの「本だけ」

現役書店スタッフ芸人　ウルトラトウフ　カモシダせぶん(松竹)の面白かった本を毎日紹介。

四冊目ですが。雨の日が舞台のミステリー。

青崎有吾さんの

体育館の殺人

いい表紙。青崎さんは、91年生まれの作家さん。わけー。鮎川哲也賞受賞時は、21才。

わけーーー。

その若さの力が余す事無く、この一冊に入ってます。

学校描写のリアルさが凄いのも、学生時代がまだそんな遠くないからかもしれません。

そして何より、主人公は、オタクの学校住まい探偵生徒なんですが。

めっちゃ「今」のオタクなんです、ライトノベルや、アニメ、マンガの小ネタが主人公の口から大量に語られる。

全部は拾えなくても、少しでも「おっ、このセリフは、アレにかけてるんだなっ。」と見つかるとウキウキします。

キャラも皆立ってて、愛らしい。

めちゃくちゃ「今」のカルチャーを取り入れて、かつ、凄い読みやすいミステリーだったので読書好きには勿論

今、学生の方や

普段マンガしか読まない、ライトノベルしか読まないなーって人は、是非この小説を読んで欲しいです。

兎に角「旬」の小説なので、お早めに読まれる事をオススメしますっ。

こんな若さと鮮度みなぎる小説もあるのかとビックリしました。いいデビュー作。