オススメ本　８冊目　いつまでもショパン - 現役書店スタッフ芸人カモシダせぶんの「本だけ」

現役書店スタッフ芸人　ウルトラトウフ　カモシダせぶん(松竹)の面白かった本を毎日紹介。

さて、このコーナー二回連続、中山七里さんのクラシックミステリーの紹介をしてますが

決して、シリーズ物にして楽をしてる訳では無く、決して。

クラシック音楽ミステリー三作目、今年発売の最新作。

いつまでもショパン

これを紹介したくてしたくて引っ張ってたのです。

今の所、僕の今年NO.１の一冊なんです。

前二作が、音大が舞台の話だったのが

今作でいきなり、主人公が外人になり、世界的ショパンコンクールが舞台で、テロリストが出てくる。

話デカくなってるーーー。

そしてメチャクチャ話が熱い。出てくる人達も皆キャラが立ってるし。

今までのシリーズの中でもっとも激情をかられるミステリーでした。

前二作のさよならドビュッシーと、おやすみラフマニノフ。この二つは、どちらから読んでも良い、と前回のブログに書きましたが。

いつまでもショパンだけは、前二作を読んでた方がとても良い気持ちになれます。だから、今回、シリーズで紹介したのです。

このシリーズは優雅な音楽描写と、夢、特に、お客様に魅せる仕事の大変さと、熱血具合をこれでもかと読ませてくれる小説です。そこに更に良いミステリーが乗っかってるのが本当に凄い。

僕も、ピアノが弾けたなら…

ダメだ…僕の指、カエルみたいだもの。

あっ、中山七里さんの、「連続殺人鬼カエル男」もめちゃくちゃ面白いですよっ☆

スーパーグログロですが、スーパー良い展開、スーパードンデン返しミステリーですよー。

ともあれ、ほんの少しでもいい、クラシック音楽を聞いてた方は、さよならドビュッシー、おやすみラフマニノフ、そして

いつまでもショパンを読んで欲しい。僕のアメブロでは２０１３年ベストリード大賞になった本です。