オススメ本　３冊目　からくりアンモラル - 現役書店スタッフ芸人カモシダせぶんの「本だけ」

現役書店スタッフ芸人　ウルトラトウフ　カモシダせぶん(松竹)が面白かった本を紹介。

今日紹介するのはSF小説

森奈津子さんの短編集

からくりアンモラル

この森奈津子さんの書く話は、SFにさらに、ギャグや、恋愛や、ハードなエロ(同性愛とかセクサロイド)、切なさも詰まってる。

大好きな作家さんです。

ホントに「アンモラル」というのが、当てはまる小説なので、かなり大人向けではあると思います。

女性作家ならではのエロなので、男子の考えるエロより深い感じがしました。なので、どっちかって言うと大人女子にオススメです。

僕成人同人マンガの売り場、男性向けも見ますが、女性向けも見るんですよね。お話が面白いものが多い。因みに森奈津子さんも、マンガ、アニメ好き。

因みにここ最近で、一番泣いたのはこの本の短編の中の一つ「いなくなった猫の話」

基本、泣かせにかかる話は、僕自身好みでは無く、泣けないのですが。

この話のラストのセリフにはめちゃくちゃグッと来て涙腺崩壊してしまいました。小綺麗じゃない言葉ほど、心に強く刺さります。

繰り返しますが、結構ギャグとか、酷い話、そして何せ、性を扱ったSFだらけなので、好みによりますが、大丈夫な方で設定が特殊な話が好きな人は是非に読んで頂きたい。

エッチな小説をエッチな気分にならずに読めた後、自分は多少大人になったんだなぁと思いました。

何だこの感想。